【安心を買う】賃貸で家を借りる時のポイント

ライフハック

全部盛りは超レア物件なので即決でOK

こんにちは、shunです。
先日、妻のそろそろ引っ越しを考えても良いかも、という発言の元不動産屋へ賃貸を住宅を探しに行ってきました。
結論から言えば結果は惨敗。
元構造設計所員の私と一級建築士の妻父のお眼鏡にかなう賃貸は現実的に少ないということを思い出させてくれました。
今日はそんな私やお義父さんの認める絶対に間違いのない賃貸住宅の探し方を紹介します。

■建築的観点から見た良い建物の条件

建築を嗜む人間が賃貸住宅を借りる時に見るポイントが下記になります。
箇条書きにし、それぞれ解説します。

木造、鉄骨造、軽量鉄骨造、鉄筋コンクリート造のどれに分類するのか
旧耐震か新耐震か
ピロティはあるかないか

木造NG 鉄骨造 軽量鉄骨造(床コンクリートなら) RC造〇

普段気にしないとあまり耳にしませんが、いざ家を建てる、借りる、買うとなると急に出てくるのがこれらの単語。
ではこれらは何を表しているのか。

木造:一般的な戸建て住宅のように、木を使った骨組みの建物
鉄骨造(S造):建築用の鋼材を使用骨組みに使用した建物
軽量鉄骨造:鉄骨造よりも弱い(一般使用には問題ないレベル)鋼材を骨組みに使用した建物
鉄筋コンクリート造(RC造):鉄筋とコンクリートの複合素材を骨組みにした建物

上記のように、○○造というのはその建物の造り、骨組みを表しています。

ではなぜ
木造:NG
鉄骨造:△
軽量鉄骨造:条件により△
鉄筋コンクリート造:〇
なのか。それは

木造がNGな理由

木造はほかに比べ安価で、某ハウスメーカーの伝説にもあるように、お隣さんや上下階の住人の生活音がほぼほぼ漏れます。
話し声や扉を開閉する音なら我慢できたとしても、深夜に回る洗濯機やバカ騒ぎされた日には木造を選んだことを激しく後悔します。
※一人暮らし時の私の体験談

また、木造は他の造りに比べ劣化が早く、隙間風がバカになりません。
夏は暑く、冬は寒いを地で行く木造は大学で上京してきた学生には良い思い出になるかもしれませんが
これから恋人と同居する場合や、ある程度の年齢になり落ち着いた居を構えたいときには圧倒的に不向きです。
あってはいけないことですが、手抜き工事も木造では比較的容易にできてしまうこともあります。
セキュリティ面で不安を覚えるなら木造は選ばないことをオススメします。

鉄骨造が△な理由

鉄骨造は柱梁構造(ラーメン構造)と言って、柱と梁で構造体を持たせます。
なので地震時はめちゃくちゃ揺れます。
揺れるのが悪いのではなく、揺れて地震の力を地面に逃がすため揺れるのは問題ないのですが、それにしても揺れます。
高層になればなるほど揺れ、台風や強風で酔うこともあります。

また、柱梁構造なので壁は構造体とは別途で用意するため、壁が薄くなりがちです。
木造程ではないと思いますが、古い建物はお隣さんの声が聞こえてくることも。
基本的に耐力は十分ありますので、悪くはありません。

軽量鉄骨造が条件により△な理由

軽量鉄骨は鉄骨造に比べ、鋼材が薄くてひ弱です。
が、しかしそれは鉄骨造と軽量鉄骨造の用途が異なるからです。
鉄骨造が工場や高層、超高層ビルの上階に使用されるのに対し、軽量鉄骨は一般住宅や低層のアパートに使用されます。
過剰な耐力を持たせ、経済性を犠牲にすることなく使用できる鉄骨造が軽量鉄骨造ということになります。

そのため、鉄骨造と主な解説が似通ってくるのですが最大の相違点が床にあります。
鉄骨造の床スラブは鉄筋コンクリートですが、軽量鉄骨造の床スラブは木組み(木造と同等)のことがあります。
ということは、です。
上下階の足音を気にする必要が出てきます。

よって、軽量鉄骨造は床スラブが鉄筋コンクリート造であれば△
床スラブが木造ならNGとなります。

鉄筋コンクリート造なら〇

鉄筋コンクリート造は、鉄筋と呼ばれる鉄の棒(異形鉄筋)とコンクリートを合わせ、型枠に沿って自由な形に造形できる作りです。
これで作られた壁や床が構造体となり、地震の力を地面へと伝える壁構造となります。
鉄骨や軽量鉄骨と異なり、構造体がかなりの強度を持つため変形量も少なく(揺れにくい)、また建物重量が重いので台風や強風程度ではびくともしません。

また、重い壁や床は遮音性にも優れているため、他の造りに比べお隣さんや上下階の騒音を気にしなくて済みます。
さらに鉄筋コンクリート造の利点として、一度冷えたらなかなか室温が温まりにくい反面、一度温まった室温が下がりにくいということもあります。

よって、鉄筋コンクリートは○○造の中で最も狙っていきたいものとなります。

その建物は旧耐震か新耐震以降の建物か

建物を選ぶうえで非常に重要になるのが

新耐震基準法以降に建てられたかどうかです。

地震大国の日本において、新耐震以降の建物か旧耐震の建物かどうかは非常に重要で、
旧耐震の基準では中規模の地震で倒壊しないことが規定されているのみで、大規模の地震では特別基準はありません。
対する新耐震以降の建物は中規模の地震で軽微なひび割れ程度、大規模の地震で倒壊しないこと
という基準が設けられています。
※中規模:震度5強程度、大規模:震度6~7程度

いざこれから住もうという拠点が大規模の地震で倒壊する恐れがある。
これは避けなければいけません。
家族がいるならなおさら、絶対に旧耐震は選べません。

現在旧耐震の家に住んでいる方は余裕があるタイミングで新耐震の家に引っ越すことを強くオススメします。

ピロティは無いほうが良い

そもそもピロティとは何ぞや、という方に簡単に説明すると
一階部分が駐車場になっていたり店舗になっていたりと、上の階と下の階で力の伝達が異なる構造のことを言います。

例えば、一階が駐車場でその上から住居がある場合。
一階部分は柱のみになると思います(駐車範囲を避けて壁がある場合も多々あります。
このとき、車を避けるために2階部分に壁があるにも関わらず、一階部分にはそれがありません。
結果として、地震時の力が車を避けた残りの箇所に集中し倒壊する、という事例が多々ありました。

よって、新耐震の基準と合わせて注意したいのがピロティの有無となります。

■ 建築的観点以外から見た良い物件の条件

建築的観点と被っているものも多少ありましたが、個人的にこちらに移したものもあります。
こちらは個人的に治安の悪いエリアで育ったことを前提に、また実際に体験したことをまとめて解説していきます。
治安に関してに比重が重いです。

治安が悪いかどうかの確認をする

まず初めに確認しなければいけないのが治安です。
ではどうやって調べれば良いのか。
ここを見てください。

共用部(宅配ボックスや廊下、階段、玄関ホールなど)
周辺駐車場の車
ゴミ捨て場

私の感覚的な部分もありますが、個人的にかなり的を射ているとおもいます。

治安の確認1 共用部を確認する

共用部にはそのマンション、アパートに住んでいる住民と大家さんの人間性が如実に表れます。
例えば隅のほうにゴミやチラシが溜まっているようなら掃除するような体制が整っておらず、またごみを平気で捨てる人間が住んでいる可能性が非常に高いです。
また、子供の外遊び用おもちゃが家の前に散乱していれば子供がいて、その荷物を共用部に平気で放置できる人間が住んでいます。
このように、共用部には住民の毛色が色濃く表れます。

治安の確認2 周辺駐車場の車を確認する

周辺駐車場の車、これは私の中で絶対の自信があるポイントです。
あからさまな改造車もあれば、内装がゴテゴテのヤンキー車だったり、もっと恐ろしい高級車が止まっていることもあります。
具体的にこういうもの、と上げることもできますが見る人によっては不快になることもあるのでぼかしています。

私の地元ではこれに加え、改造バイク、スクーターが結構な数存在しました。
ただ趣味としてそうなっているひともいますが、たいていこのような個体が多いと周囲へ威圧感や不快感をまき散らすグループが複数存在します。
確実に避けていきましょう。

治安の確認3 ゴミ捨て場を確認する

これも重要なポイントになりますが、治安の悪いエリアのゴミ捨て場は吸い殻やよくわからない液体がゴミ捨て場に散乱しています。
ゴミをまとめて捨てる、という習慣が身についていない
あるいはポイ捨てが良しとされている地域である証拠になります。
緑ネット系ではなく、ボックスタイプの管理されたゴミ捨て場なら治安が良い可能性が高いです。

■無理して一人暮らしすることはない

そもそも論で完全に個人の感想ですが、今の日本で無理して一人暮らしなんてしなくて良いと思っています。
収入は低く、伸びしろも不明瞭でわざわざ一人暮らしするメリットって会社に近くなるとか、親元を離れたい子供の願望くらいしかありません。
親と同居する限り家賃や光熱費は一人暮らしよりも少なく済みますし(ない場合も)、家事も親と折半です。
治安も生まれ育った安心できる土地を離れて一から確認する手間も省けて良い事ずくめですね。

ネグレクトや反面教師的な親だったりで、一概に親と一緒にいることが良いこととは言えませんが、可能であるなら結婚や同棲までは実家で生活資金をためることに注力しつつ、住みたい街を探してみてください。

私は家事などで困りはしませんでしたが、一人暮らしをしても寂しいだけでした。(◎_◎;)

■さいごに

これから新天地を求める人たちへ。
住環境というのは家の中だけではありません。
周辺住民や近くのスーパー、飲食店といった個人個人の活動範囲も関係してきます。
もちろん、安心して眠れる家は最たるものですが。

間違っても下手な選択をして後悔しないように、しっかりとリサーチして後悔の無い選択をしてくださいね。

では、今日はこの辺で。
また来週!

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